ウクレレの選び方

後悔しないウクレレの選び方②【サイズの違い編】

ウクレレ専門オンラインショップ「カルチベイト・ウクレレ」です!大手楽器店でウクレレの販売実績日本一だった店主が考える「後悔しないウクレレの選び方」を、初心者の方にもわかりやすくお伝えしていきたいと思います。第2回となる今回はウクレレのサイズの違いについて解説いたします。第1回の「予備知識編」をまだ読んでいない方は、ぜひそちらも読んでいただけますとより理解が深まると思います!

後悔しないウクレレの選び方①【予備知識編】 ウクレレ専門オンラインショップ「カルチベイト・ウクレレ」です!大手楽器店でウクレレの販売実績日本一だった店主が考える「後悔しないウクレ...

この記事は「ウクレレをはじめたいんだけど、どんなウクレレを選んだらいいのかわからない!」という方や、すでに始めていて2本目を検討している人にもぜひ読んでもらいたい記事だよ。

ウクレレのサイズについて

ウクレレには、他の楽器にはない特徴があります。それはサイズが選べるということです。他にもサイズのバリエーションがある楽器はいくつかあり、例えばバイオリンにはこども用に「分数サイズ」というものがあります。単純に身体のサイズに合わせて選び、最終的に4/4サイズという一般的なサイズの楽器が弾けるようになったら、もう小さな分数サイズを使うことはありません。身長が190cmの人も150cmの人も、基本的に同じサイズのバイオリンを使います。しかし、ウクレレは単純に身体の大きさによって適した楽器のサイズが決まるわけではありません。身長190cmの男性がソプラノサイズを使うこともあれば、小柄な女性やお子様がテナーサイズを使うこともあります。それはなぜでしょうか?

楽器にとって最も重要な要素「音色」が違うからです。

サイズの違いによる「音色」の違い

ウクレレはサイズごとに「ソプラノ」とか「テナー」という呼び方をするので、「ソプラノは音が高くて、テナーは音が低いんですか?」というご質問をいただくことがあります。たしかに、声楽や管楽器ではソプラノ、アルト、テナー、バリトンといった順に音域が低くなっていきますが、ウクレレは違います。基本的にはソプラノからテナーまでサイズが変わっても同じ音程(GCEA)にチューニングしますので、同じように弾けば同じ音程の音が出ます。

ウクレレのチューニングには他にも4弦の音を1オクターブ低くしたLow-Gや、全弦1音上げしたアメリカンチューニング(ADF#B)などがあります。

メーカーの違いやボディ材の違いなど「音色」に関係する要素はたくさんありますが、今回はサイズの違いによる音色の違いに的を絞って解説していきたいと思います。音色を文章でお伝えするのには限界がありますし、感じ方にも個人差がありますので、実際に自分で弾いて確かめてみるのが一番です。

ボディサイズで変わる「弦長(スケール)」の影響

サイズが変わると弦長(スケール)も変わります。実はこれが結構大きく音色に影響します。弦長とはナットからサドルまでの長さの事で、ソプラノで345mmくらい、コンサートで380mmくらい、テナーで430mmくらいというのが一般的です。弦長が短いソプラノに比べて、長いテナーは弦の張り(テンション)が強くなります。弦の張りが強くなると音が硬くなり、音の伸びが良くなる傾向があります。音色とは関係ないですが、弦を押さえるのに必要な力も大きくなります。弦長が長くなるとフレットの間隔も広がるので、手の小さな方や初心者の方には弾きにくく感じることがあります。普段ソプラノを弾いている私(172cm/手は小さめ)も、テナーはちょっと弾きにくいと感じます。ソプラノサイズがとくに女性の初心者に好まれるのにはそういった理由もあります。初心者の場合「音色より、弾きやすいか」の方が重要だったりします。

サイズによる価格の差

ちなみに、同じメーカーの同じグレードであれば、サイズが大きくなるほど価格も高くなります。サイズが大きくなれば使う木材も大きなものが必要になるので当然といえば当然ですね。例えばハワイを代表するウクレレメーカー「KAMAKA」の場合、標準モデルとなる「クラシック・シリーズ」のソプラノが198,000円、コンサートが230,000円、テナーが260,000円となっています(すべて税込、2022年11月時点)※2022年8月21日に価格改定がありました。)

各サイズの特徴

実際にはメーカーの違い、シェイプ(かたち)の違い、ボデイ材の違い、張ってある弦の違いなどでも音色は変わりますが、サイズごとの特徴は次のような感じです。

ソプラノ

弦長が短いのでフレットの間隔が狭く、弦のテンション(張力)も弱いので左手で押弦しやすい。表板の面積やボディの容積が小さいので弱い力で弾いても楽器を鳴らしやすい。反面、強く弾きすぎると音が割れて(潰れて)しまう。温かみのある、柔らかい、ウクレレらしいコロコロとした素朴な音色。サスティーン(音の伸び)は短め。弦の張力が緩くジャカジャカ弾きやすい。小さくてかわいらしい。

コンサート

ソプラノとテナーの中間的な立ち位置。ソプラノに近いウクレレらしい音色と、テナーに近いサスティーン(音の余韻の長さ)やイントネーション(音程の良さ)などのメリットを併せ持っているので、1本で対応できる範囲が広いオールラウンダーとして人気のあるサイズ。14フレットジョイントのものが多く、一般的にソプラノよりもハリの強い音でソロウクレレに適していると言われている。

テナー

弦長が長いのでフレットの間隔が広く、手の小さな人には押さえにくい場合もある。弦のテンションも強いので左手で押弦するのに力がいるが音程とサスティーンの面では最も有利。表板の面積、ボディの容積が大きいので音量は大きくなりますが、その分しっかりと弾かないとボディを鳴らしきれないというデメリットもあります。張りの強い堅めの音。音の粒がはっきりしていて、ギターに近い音色になる。楽器自体が大きくステージ映えする。

ソプラノより小さいベビーとか、コンサートとテナーの間のコンサートテナー(ミニテナー)とか、ソプラノとコンサートの間のミディアムとか他にも色々なサイズがあります。注意してほしいのが、同じサイズ表記でもメーカーによってボディサイズやスケールが違うことがあるということです。実際に試奏できる場合は良いですが、ネットで買うときはスケールの表記を確認しましょう。

ソプラノロングネックってどんなウクレレ?

ウクレレにはロングネックというモデルが存在します。ソプラノロングネックとはソプラノサイズのボディにコンサートサイズのネックが付いたもの、コンサートロングネックはコンサートサイズのボディにテナーサイズのネックが付いたもののことを指します。名前のまま「ネックが長くなる」ってことなのですが、弦長(スケール)も変わるので音色も変わります。

弦長(スケール)が長くなると得られる特徴は以下の3つです。

  • ①ハイフレットの音程(イントネーション)の精度を高めやすい
  • ②弦の張力が強くなるのでサスティーンは長く、アタックは強くなる
  • ③フレットの間隔が広がるので大きな手、太い指でも押弦しやすくなる

②③については、人によってはデメリットにもなり得ますね。

ボディサイズとスケールの要素を掛け合わせることで、より自分の理想に近い楽器を選ぶことができます。

14Fジョイント=ロングネックではない

たまに14フレットジョイント(14フレットのところでボディとネックが繋がっている)のソプラノのことをロングネックと言っているのを聞くことがありますが、スケールが345mmくらいであれば、厳密に言うとそれはロングネックウクレレではありません。

12フレットジョイントに比べて2フレット分、高い音が押さえやすくなるというメリットがありますが、ブリッジの位置がネック側にズレることによる音色への影響があったり、見た目のバランスが悪くなったりすることもあるのでご注意ください。

余談ですがソプラノにテナーのネックがついたスーパーロングネックなるものも存在します。

まとめ

サイズは音色と弾きごこちで選ぼう!

身体に合わせてウクレレを選ぶというのもひとつの方法ですが、楽器である以上、音色で選ぶという考え方はとても重要です。なので「私は小柄だからソプラノ」などと決めつけてしまわずに、コンサートやテナーも検討してみる価値はあります。だってソプラノとテナーでは別の楽器かというくらいに演奏性も音色も違うのですから!

ウクレレのことなら何でもご相談ください!

私はこれまで国内のウクレレ製作家さんやウクレレプレイヤーの方々との親交を深めてきました。製作家さんやプロのミュージシャンとお話しすることで、たくさんのことを学びました。店頭でたくさんのお客様と接することでも、とても多くの知見を得ました。ウクレレをお探しの方へのカウンセリングや購入相談の経験には特に自信があります。

当店は、従来の「お店にあるものの中からお客様に選んで買っていただく」だけでなく、しっかりとお客様のご要望をお伺いしてお客様にとって最適なウクレレ(それが当店に在庫がない商品だとしても)をご提案させていただきたいと考えています。これまでの経験と人脈を活かし、お客様のウクレレ生活をより楽しく豊かなものにできるようサポートしてまいります。お気軽にご相談ください!

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ネットショップではありますが、お電話での接客、ZOOMやLINEなどのビデオ通話を使った接客も行っております(事前にご予約ください)。長野県松本市に事務所がございますので、松本までお越しいただければ実際に手に取って商品をご覧いただくことも可能です(こちらも事前にご予約をお願い致します)。電話や来店のご予約はオンラインショップの問い合わせフォームからお願い致します。

実は下取・買取もできます!

当店は長野県公安委員会から古物商の営業許可を受けておりますので、ウクレレの買取や中古楽器の販売をすることができます。買取査定は基本的にオンラインでさせていただき、宅配買取(こちらから箱を送りますので、必要書類と楽器を入れて送り返していただく)か、事務所(長野県松本市)の近くにお住まいだったり、売却したい本数が多い場合には出張買取もご相談ください。