West Field Guitar Craft について
新進気鋭のビルダー、西野俊祐さんが手がけるブランド「WEST FIELD GUITAR CRAFT」。
クラシックギター工房に勤務しつつ、自身のブランドでもウクレレ、ギター、ベースの製作に取り組んでいらっしゃる注目の若手製作家さんです。すべての工程を一人で行い、1本1本丁寧に製作していらっしゃいます。
W.F.G.C. 西野俊祐氏のこだわり
「抱えやすさ」へのこだわり
サイズ感
ボディを正面から見たとき横幅が狭いことがわかります。ボディの厚みとのバランスも相まってストレスなく抱え込んで演奏することができます。
軽さ
ソプラノからテナーまで全体的に軽く製作しています。これは音を追い求めた結果的な面もありますが、ウクレレは基本的に抱えて演奏するため演奏性には重要な要素になります。今回のマンゴーソプラノは357gで、一般的なソプラノウクレレ(400g前後)に比べてとても軽く感じます。
「弾きやすさ」へのこだわり
低めに設定された弦高
12フレット上で2.5mm以下に仕上げられており、押弦がとてもしやすいです。弦高を下げすぎると音にハリがなくなったり、音量が落ちたりするのですが、W.F.G.Cのウクレレはその弦高に合わせた楽器の造りになっているため、テンション感もしっかり確保されています。
ラディアス(R)指板
ウクレレの指板は基本フラットなのですが、W.F.G.C.のウクレレは指板表面がわずかにカーブして(Rがついて)います。押弦しやすい(とくにセーハが押さえやすくなる)利点があります。
バリの出にくいフレット端の処理
フレットのタン(Tang)部分をカットして埋める加工を施すことで、指板が乾燥してもフレットのバリが出にくく弾きやすい状態を長く保てます。
「デザイン」のこだわり
ロゼッタやヘッドの形状を見ると一見豪華な印象を受けるかもしれませんが、飾りは最小限におさえてシンプルに、その代わり「全体的な色味」に対してこだわりを持って製作しています。
今回入荷した個体はブラウンを基調に木材を使用することでアンティーク風の印象を与え、ロゼッタを民族的なデザインにすることで全体的に統一感のあるデザインに仕上げられています。
SOP-MA-JEWEL ソプラノウクレレ
今回入荷したのは2023年12月に東京で開催された「師走のウクレレ展」に出展されていたもので、美しい杢の出たハワイアンマンゴーをボディに使用したソプラノウクレレです。
以前から注目していたブランドですが、自分で見て、弾いて、気に入った個体をこうしてご紹介できることをとても嬉しく思います。
一般的なソプラノスケール(345mm)なので、ウクレレらしいコロコロとした素朴で可愛らしい音色が特徴です。コロコロとした中にしっかりとハリがあり、強めに弾いても音が割れたり暴れたりするようなことがなく、弱い音も、強い音も、しっかりと楽器が受け止めて鳴らしてくれる安心感があります。そのあたりはさすがクラシックギターのノウハウを活かして製作されている西野氏ならではですね。
音の傾向はオーセンティックな、トラディショナルな、ウクレレらしい音色。意外に思われるかもしれませんが、ヴィンテージMartinのサウンドに近いと感じました。ポロポロといつまでも爪弾いていたくなるような、癒しの音色。
正確なイントネーション、低めの弦高、チューニングのしやすさ、抱えやすさなど演奏性に関わる部分もばっちりで、弾いていてストレスがありません。指板にRがついているのでセーハもしやすいですね。
ソロウクレレでも使いやすいように14Fジョイント仕様になっているので、ハイポジションも弾きやすいです。テナーやコンサートで弾くソロウクレレもいいですが、ソプラノのコロコロとした素朴な音で弾くソロウクレレもまた格別です。
345mmスケールで14Fジョイントになるとブリッジの位置がかなりボディの中央に寄ります。そのおかげで、長袖を着たまま弾いても袖が弦に干渉しにくく快適に弾くことができました。これって地味にすごく便利です!
サウンドホール周りの飾りには新しく「ジュエル」と名付けられた装飾が施されていて、全体に明るめのブラウンで統一されたデザインのアクセントとなっています。シンプルだけど細かなところに非常にこだわって製作されているのが伝わってきます。ハンドクラフトならでは木の温もり、手仕事の温もりが感じられるとても上質で美しいウクレレです。
【スペック】
サイズ:ソプラノ
ボディ材:カーリーハワイアンマンゴー(3〜4Aクラス)
ネック:アフリカンマホガニー
指板:ハワイアンコア
ブリッジ:ハワイアンコア
ボディバインディング:アフリカンマホガニー
ポジションマーク:パールドット(5・7・10・12・15)
ヘッドプレート:ハワイアンマンゴー
ローゼット:アフリカンマホガニー
ナット&サドル:牛骨
ペグ:UPT シルバー(ホワイトボタン)
フレット:14Fジョイント/19F
ナット幅:約36mm
スケール:約345mm
弦高(12F):約2.2mm
重量:357g
塗装:ラッカー セミグロス(半艶)仕上げ
弦:サバレス 140R(クリアフロロカーボン)
シリアルナンバー:0502023
ケース:別売り
試奏解説動画・在庫状況・販売価格などは下記ボタンより商品詳細ページにてご確認ください
カスタムオーダーもお気軽にご相談ください!
サイズやボディ材の指定など、お客様のお望みの仕様でオーダーすることも可能です。入手不可の材料や、型を新たに作らなければならないような変わったボディ形状など場合によってはお受けできない場合もございますので、まずはお気軽にご相談ください!
電話やビデオ通話、対面での接客もできます!
ネットショップではありますが、お電話での接客、ZOOMやLINEなどのビデオ通話を使った接客も行っております(事前にご予約ください)。長野県松本市に事務所がございますので、松本までお越しいただければ実際に手に取って商品をご覧いただくことも可能です(こちらも事前にご予約をお願い致します)。電話や来店のご予約はオンラインショップの問い合わせフォームからお願い致します。
実は下取・買取もできます!
当店は長野県公安委員会から古物商の営業許可を受けておりますので、ウクレレの買取や中古楽器の販売をすることができます。買取査定は基本的にオンラインでさせていただき、宅配買取(こちらから箱を送りますので、必要書類と楽器を入れて送り返していただく)か、事務所(長野県松本市)の近くにお住まいだったり、売却したい本数が多い場合には出張買取もご相談ください。