ウクレレの選び方

後悔しないウクレレの選び方①【予備知識編】

ウクレレ専門オンラインショップ「カルチベイト・ウクレレ」です!大手楽器店でウクレレの販売実績日本一だった店主が考える「後悔しないウクレレの選び方」を、初心者の方にもわかりやすくお伝えしていきたいと思います。全7回の構成を予定していますが、第1回目となる今回は「予備知識編」としてそもそもウクレレを買う前に知っておいて欲しいことを書いてみました。

この記事は「ウクレレをはじめたいんだけど、どんなウクレレを選んだらいいのかわからない!」という方や、すでに始めていて2本目を検討している人にもぜひ読んでもらいたい記事だよ。

実はとっても重要な「最初の1本」選び

ウクレレは、手軽な楽器というイメージを持たれている方も多いと思います。実際、ギターなどの楽器に比べてサイズも小さいし、お値段も手頃ということもあり始めるハードルの低い楽器だと思います。「最初はおもちゃみたいな安い楽器で始めてみて、続きそうならもう少し良いものに買い替えよう」と考える方が多いのも事実です。が、ちょっと待ってください!!

続くかどうかは「最初の1本」にかかっている!

と言っても過言ではありません。たしかにウクレレは買ったその日からなんとなくポローン、ジャカジャーンと楽しめちゃうとってもフレンドリーでお手軽な楽器です。ただ、誰でもすぐに上手に弾けるようになるわけではありません。ギターと同じような構造で、演奏方法も似ています(ので、ギター経験者は簡単に弾けちゃいますが)。弦の本数が少なくて楽器のサイズが小さいのでギターに比べて難易度が低いというだけで、やっぱりちゃんと練習しないと上達はしません。最初はただでさえ難しくて挫けそうなのに、こんな楽器を使っていると、さらに練習のモチベーションが下がってしまいます。

モチベーションを下げる楽器
  • チューニングが合わせづらい
  • コードを弾くと音痴に聞こえる
  • 左手が押さえにくい=弾きにくい
  • 出したい「いい音が」出ない
  • なかなか上手にならない
  • 愛着がわかない
  • なんかテンション上がらない

モチベーションが上がらないことが原因で、多くの初心者が「挫折」してしまっているのも事実です。ただ、その問題の多くはちゃんと楽器を選んでいれば避けられたかもしれないのです。せっかく「ウクレレを弾けるようになるぞ!」というポジティブな気持ちで始めたのに、楽器が原因でその気持ちを潰されてしまうのは本当にもったいないことです。

良い楽器(良いウクレレ)とは?

誰しも良い楽器が欲しいですよね。でも、どういう楽器のことを「良い楽器」と言うのでしょうか?このブログでは以下の5項目の点数が高いものほど良い楽器であると定義します。

「良いウクレレ」を判定する5項目
  • 弾きやすさ
  • 音色の良さ
  • 作りの良さ(仕上げ・精度)
  • 見た目の良さ
  • コストパフォーマンス

弾きやすさ

ボディ形状による構えやすさ、ネック形状、弦高、ナット幅などによる左手の弾きやすさなど。弾きにくい楽器は弾くのが大変なので、手首や指を痛めることもあります。弾きやすい楽器は弾いていてストレスが少ないので楽しく練習できます。上達するスピードにも影響しますので、初心者にとっては一番重要な項目かもしれません。

音色の良さ

音色がいい楽器は弾いていて楽しいです。誰に聞かせるわけでもないから音色はこだわらないと言う方もたまにいらっしゃいますが、弾いている本人が弾いていて楽しいか・楽しくないかの方が趣味として続ける場合とても大切です。いい音色の楽器を弾くと、脳内で「幸せホルモン」が分泌される気がします(個人の感想)。

作りの良さ

弦高が適切に調整されているとか、フレットエンドの仕上げが丁寧だとか、仕上げの良さは弾きやすさにも影響してきます。ナットが少しずれているとか、目に見える仕上げが雑なものは、作りも雑な傾向があるので音色や耐久性にも影響してきます。丁寧に作られた楽器は弾いていて気持ちがいいです。

見た目の良さ

作りの良さと似てますが、こちらは完全にルックス、ヴィジュアルのお話です。とにかく見た目がかっこいい!かわいい!と思わせてくれるような楽器はあなたにとってとても価値があります。所有欲を満たしてくれて、ケースを開けるたびに心がときめく、テンションが上がるような楽器を選ぶことが長続きの秘訣です。

コストパフォーマンス

他の4項目の点数が高いわりに価格が抑えられているものほど高得点になります。価格は高いけどそれほどの品質でない場合は「コスパ低」ですし、価格が安いわりに高品質であれば「コスパ高」となります。でもほとんどの場合「良い楽器ほど値段も高い」です。ただ、高ければ高いだけ良いとも限らないのが楽器選びの難しいところでもあります。

以上、5項目の合格点を満たした楽器こそ良い楽器といえます。合格基準は人それぞれですので、最終的に点数をつけるのはあなた自身です。このシリーズでは、そのために必要な知識をご紹介していきたいと思います。

「良い楽器」を使うメリット

弾いていて楽しい!

良い音のする楽器はとにかく弾いていて楽しいものです。時間を忘れてずっと弾いていたくなります。ずっと弾いていられるということは練習時間も増えるので上達も早くなり、どんどん楽しくなります。楽しくて弾いているうちにどんどん上手くなっていくんです。逆に、上手な人が弾いても心がときめくような良い音が出せないような楽器はすぐに飽きてしまいます。

弾くのが楽!

弾きやすい楽器は長時間弾いていても疲れにくく、ずっと弾いていられます。弾きにくい楽器はそもそも上達を妨げますし、余計な力が入るので指や手首を痛めやすいです。痛いのを我慢して練習しても楽しくないですよね。弾きやすい楽器は演奏・練習に集中できるので、難しいことをやろうとしている時にとても恩恵があります。楽器が助けてくれるイメージです。

上達しても飽きない!

良い楽器というのは、上手くなればなるほど、弾けば弾くほど良い音で鳴ってくれるようになります。最初に安い楽器で始めた人は、あるレベルまで達するとつまらなくなって弾くのをやめてしまいます。それは楽器がそのレベルの要求に応えられなくなるからです。「楽器が教えてくれる」という言葉がありますが、まさにその通りです。例えば「いますごく良い音が出た!こうやって弾くとこんな音が出るんだ!」という感じで教えてくれるわけです。

「挫折した」「飽きた」はあなたのせいじゃない!

残念ながら、ウクレレの品質や性能が原因でウクレレをやめてしまうという悲劇は、今も世界中で起こっています!そう今この瞬間にも!!楽器に原因があったかもしれないということも知らずに、多くの人が挫けてしまった自分を責めています。安心してください。そんなことはありません。たぶん、あなたのせいではないです。

まとめ

テンションが上がる楽器を選ぼう!

ウクレレを長く楽しく続ける秘訣はこれに尽きます。とにかくテンションが上がる、トキメキやワクワクと言い換えてもいいでしょう。レッスンに通うとか、仲間と練習するというのも、この気持ちがなければだんだんつまらなくなってきます。このシリーズは、楽器選びが原因で挫折したり、飽きてしまったり、ウクレレを弾くのをやめてしまう人を1人でも減らしたいという目的で書きはじめました。すでに挫折した人、飽きてしまった人も、このブログを読んでまたワクワクした気持ちでウクレレを手に取って頂けたらうれしいです。

ウクレレのことなら何でもご相談ください!

私はこれまで国内のウクレレ製作家さんやウクレレプレイヤーの方々との親交を深めてきました。製作家さんやプロのミュージシャンとお話しすることで、たくさんのことを学びました。店頭でたくさんのお客様と接することでも、とても多くの知見を得ました。ウクレレをお探しの方へのカウンセリングや購入相談の経験には特に自信があります。

当店は、従来の「お店にあるものの中からお客様に選んで買っていただく」だけでなく、しっかりとお客様のご要望をお伺いしてお客様にとって最適なウクレレ(それが当店に在庫がない商品だとしても)をご提案させていただきたいと考えています。これまでの経験と人脈を活かし、お客様のウクレレ生活をより楽しく豊かなものにできるようサポートしてまいります。お気軽にご相談ください!

電話やビデオ通話、対面での接客もできます!

ネットショップではありますが、お電話での接客、ZOOMやLINEなどのビデオ通話を使った接客も行っております(事前にご予約ください)。長野県松本市に事務所がございますので、松本までお越しいただければ実際に手に取って商品をご覧いただくことも可能です(こちらも事前にご予約をお願い致します)。電話や来店のご予約はオンラインショップの問い合わせフォームからお願い致します。

実は下取・買取もできます!

当店は長野県公安委員会から古物商の営業許可を受けておりますので、ウクレレの買取や中古楽器の販売をすることができます。買取査定は基本的にオンラインでさせていただき、宅配買取(こちらから箱を送りますので、必要書類と楽器を入れて送り返していただく)か、事務所(長野県松本市)の近くにお住まいだったり、売却したい本数が多い場合には出張買取もご相談ください。