長く愛用するならウクレレのお手入れは必須です!
ウクレレは値段もサイズも気軽な楽器なので、買ってから特に何もしてない!というお客様にも実際たくさんお会いしましたし、そもそもお手入れが必要だと思っていない方も多いです。しかし、ウクレレを良い状態で維持するためには日頃のお手入れが欠かせません。お手入れを怠ると、弾きにくくなったり、音色が悪くなったり、最悪の場合重大な故障に繋がったりもします。ここでは、できれば毎日行うことが望ましいものから、数ヶ月に1回程度すればいいものまで、ウクレレの代表的なお手入れ方法をご紹介します。
毎日のお手入れは基本「拭くだけ」でOK!
クリーニングクロスで基本の乾拭き
ウクレレを弾き終わって片付けるとき、楽器についた汗や皮脂を拭いてあげましょう。汗や皮脂は放っておくとやがて固まってしまい軽く拭いても取れにくくなります。ケースにしまう前に拭くのがポイントです。必ず柔らかいクリーニングクロスで、優しく拭いてあげてください。楽器がキレイになると気分もいいです♪手で触れる部分はとくに汚れやすいのでボディ、ネック裏側を念入りに(でも優しく)拭きあげましょう。
クロスは持ってないからハンカチやタオルで拭いてもいい?
汚れが取れにくいのと、拭き傷がつくこともあるからやめておいたほうが無難!クロスは毎日使うものなので安価なネル素材やマイクロファイバーのものではなく、ちょっと高くてもちゃんとしたクリーニングクロスを選びましょう!
おすすめのクリーニングクロス
個人的にミクロディアクロスというユニチカが開発した高性能クロスが使いやすくておすすめです。汚れが取れやすくて、普通に洗濯して長く使えるよ。楽器だけでなくカメラとかスマホとかメガネとか、手垢や皮脂がつくものの拭き上げに最適!ちょっと高いけど。。
拭きながら楽器全体を点検する
楽器を乾拭きするメリットはもうひとつあります。それは楽器全体を拭きながら、異常がないかチェックできるという点です。傷や割れなどの破損、ブリッジがはがれる、フレットが浮く、ネックが反るといった不具合を早期発見できます。楽器のコンディションを常に把握しておくことは不具合を未然に防ぐとても重要なポイントになります。
例えば割れやヒビ、はがれは進行しますので早期発見、早期治療が重要。即リペアに行きです。フレットのバリ、ネックの反り、ボディトップの変形などは湿度管理で改善する可能性もあります。お近くのウクレレ専門店(なければ総合楽器店)に持ち込んで一度相談してみましょう。
たまにしてもいいお手入れ(1〜3ヶ月ごと)
クリーナー(ポリッシュ)を使ったクリーニング
毎日しっかり乾拭きしている場合でも、ネック裏側やボディは楽器用のポリッシュで磨くと表面に付着した汚れが落ちてキレイになります。
クリーナー(ポリッシュ)の選び方
クリーナー(ポリッシュ)も様々な商品が販売されておりどれを選べばいいのかわからないという方も多いと思います。基本的にはどの塗装の種類に対応しているか、商品のパッケージに書いてありますので確認しましょう。塗装の種類はラッカー塗装かポリ塗装、艶あり(グロス仕上げ)、艶消し(マットフィニッシュ・サテンフィニッシュ)、オイルフィニッシュなど。
一般的なポリッシュにはツヤ出し作用があるため、ツヤ消し仕上げ(マットフィニッシュやサテンフィニッシュ)の楽器に使用すると部分的にツヤが出てテカってしまいます。半ツヤ、ツヤ消し仕上げの楽器をお持ちの方はくれぐれもご注意ください。ツヤ消しの場合は基本何もつけず優しく乾拭き、汚れがひどいときだけ水で濡らして固く絞った柔らかい布で軽く汚れを擦り、乾拭きしてください。
おすすめのウクレレクリーナー
MUSIC NOMAD ウクレレクリーナー MN121
クロスにワンプッシュして、軽く拭き取るだけで指紋、ほこり、汚れを簡単に、きれいに落とします。
洗浄力は高いですが、ポリッシュと違い研磨剤が入っていないためサテンフィニッシュ(艶消し)のウクレレにも安心してご使用頂けます(強く擦りすぎれば艶が出てしまいますのでご注意ください)。もちろんグロスフニッシュ(艶あり)のウクレレにも使用できます。
独自開発の静電気防止剤によって、ほこりがウクレレに付着するのを防ぎ、キレイが長持ち。 ココナッツの香り付きで、ポリッシュやクリーナーにありがちな有機溶剤の匂いがしないところも良いですね。
日常的なお手入れはクロスでの乾拭きで十分ですが、手垢や汗などは徐々に蓄積していきますので、たまにクリーナーをつけて拭いてあげるのがおすすめです。
オイルを使った指板のメンテナンス
指板は指板用のオイルを塗って拭いてあげると汚れが落ちるだけでなく、表面がしっとりして指ざわりも良く弾きやすくなります。特に指板の乾燥しやすい冬にはやってあげたいですね。心なしか音も良くなる気がします。石油系の溶剤やレモンエキスが入ったオイルは塗装面を痛めるので、くれぐれも塗装してあるところには塗らないでくださいね。
指板用オイルの選び方
楽器店でよく売っている指板用オイルは、どちらかというと保湿が得意なオレンジオイルと、どちらかというとクリーニングが得意なレモンオイルです。レモンオイルに保湿剤としてビーズワックスが配合されたものもあります。石油系(原油を加工した)原料が入ったものよりも、植物性のオイルを配合して作られたものの方が人間にも楽器にも優しいのでおすすめです。
指板にオイルを塗ったり拭き取ったりする際、乾拭き用のクリーニングクロスは使用しないでください。オイルでベタベタになってしまいますので、乾拭き用とは別のクロスを用意しましょう。安価なネルクロスは抜けた繊維がついてしまうので、マイクロファイバーなどのクロスがおすすめです。
おすすめの指板用オイル
MUSIC NOMAD 指板用オイル F-ONE OIL MN105
ハワイの大手ウクレレメーカー、KAMAKA、KOALOHAでも使用されているプロクオリティの指板用オイルです。
レモンエキス、ワックス、石油、洗剤、水を使用しておらず、木材や種子などの植物性オイル100%で作られていますので指板やフレットにダメージを与える心配がありません。ほぼ無臭なところも良いですね。
指板に付着した手垢や埃などの汚れを拭き取り、しっとりと潤いを与えてくれます。乾燥して白っぽくなった指板も、艶が蘇りとても美しい見た目になります。
粘度が高く、揮発性もそれほどないため保湿効果も期待できます。乾けば表面はさらっとしていて、指板はしっとり。
指板に塗った後余ったオイルはふき取ってください。余分なオイルが残っているとべた付き等の原因となります。
たまにはしてあげたいお手入れ(3ヶ月〜半年ごと)
弦交換
弦は使用頻度にもよりますが弾けば弾くほど劣化(伸びたり・変形したり)していきます。そうすると音色が曇ったり、ハイフレットでのイントネーション(音程)が不安定(=音痴)になってきます。毎日弾く人なら3ヶ月くらい、あまり弾いていなくても半年か1年に1度は交換するのが望ましいです。
弦の選び方はこの記事を参考にしてみてください!
簡単にできる弦交換の解説動画はこちら
フレット磨き
ウクレレのフレットはニッケル・シルバーという金属でできています。ニッケルは空気中に放置すると酸化被膜を形成し、だんだんと表面がくすんでくるという性質があります。さらに放置すると表面に白い酸化物が付着して表面がガサガサしてきて指の滑りが悪くなってきます。使用環境にもよりますが、半年か1年に一度くらいは、弦交換のついでに磨いてあげるのがいいかなと思います。
フレット磨きのやり方はこの記事を参考にしてみてください!
ウクレレのことなら何でもご相談ください!
私は全国展開している某楽器店でウクレレのトップ販売員として国内のウクレレ製作家さんやウクレレプレイヤーの方々との親交を深めてきました。製作家さんやプロのミュージシャンとお話しすることで、たくさんのことを学びました。店頭でたくさんのお客様と接することでも、とても多くの知見を得ました。ウクレレをお探しの方へのカウンセリングや購入相談の経験には特に自信があります。
当店は、従来の「お店にあるものの中からお客様に選んで買っていただく」だけでなく、しっかりとお客様のご要望をお伺いしてお客様にとって最適なウクレレ(それが当店に在庫がない商品だとしても)をご提案させていただきたいと考えています。これまでの経験と人脈を活かし、お客様のウクレレ生活をより楽しく豊かなものにできるようサポートしてまいります。お気軽にご相談ください!
電話やビデオ通話、対面での接客もできます!
ネットショップではありますが、お電話での接客、ZOOMやLINEなどのビデオ通話を使った接客も行っております(事前にご予約ください)。長野県松本市に事務所がございますので、松本までお越しいただければ実際に手に取って商品をご覧いただくことも可能です(こちらも事前にご予約をお願い致します)。電話や来店のご予約はオンラインショップの問い合わせフォームからお願い致します。
実は下取・買取もできます!
当店は長野県公安委員会から古物商の営業許可を受けておりますので、ウクレレの買取や中古楽器の販売をすることができます。買取査定は基本的にオンラインでさせていただき、宅配買取(こちらから箱を送りますので、必要書類と楽器を入れて送り返していただく)か、事務所(長野県松本市)の近くにお住まいだったり、売却したい本数が多い場合には出張買取もご相談ください。